紅白で明暗分かれた乃木坂と櫻坂― AKB大復活とカワラボ勢躍進の裏で浮かび上がる「バナナマンという構造的アドバンテージ」

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出典:[Yahoo!ニュース「紅白で明暗分かれた乃木坂と櫻坂、AKB大復活とカワラボ勢躍進 Spotifyから分析]

紅白で明暗分かれた乃木坂と櫻坂、AKB大復活とカワラボ勢躍進 Spotifyから分析(産経新聞) - Yahoo!ニュース
大みそかに放送される「第76回NHK紅白歌合戦」への出場をめぐり、今年も女性アイドルグループの明暗が分かれた。乃木坂46が11年連続で出場を決めたほか、FRUITS ZIPPERとCANDY TUN

紅白で明暗分かれた乃木坂と櫻坂

― AKB大復活とカワラボ勢躍進の裏で浮かび上がる「バナナマンという構造的アドバンテージ」

2024年末の紅白歌合戦は、アイドル界の“地殻変動”を象徴する回だった。
乃木坂46は安定の存在感を示した一方、櫻坂46は評価が割れ、AKB48はまさかの大復活。さらにカワラボ勢(=YouTube発の新世代アイドル)が勢いを見せ、Spotifyランキングでもその変化は数字として可視化された。

この「明暗の分岐」をどう語るか。
楽曲の強さ、SNS戦略、メンバーの個性、運営の方針――分析軸はいくつもある。
だが、僕はもっと“構造的”な要因があると考えている。

それが 「バナナマンとの出会い」 だ。

■ 乃木坂46が得た“語りの土台”としてのバナナマン

乃木坂46の成長を語るとき、必ず名前が挙がるのがバナナマンだ。
しかし多くのファンが語る「相性の良さ」や「愛情深いMC」という表層ではなく、僕が注目したいのは “語りの構造を与えた存在” という点だ。

● 1. メンバーの物語を「言語化」してくれるMC

アイドルは“物語”で売れる。
だが、物語は勝手に伝わるわけではない。
誰かが言語化し、補助線を引き、視聴者が理解できる形に翻訳する必要がある。

バナナマンはこれを徹底していた。

  • メンバーの小さな成長を拾う
  • 失敗を笑いに変えつつ肯定する
  • 乃木坂の“らしさ”を言語化し続ける

これは単なるMCではなく、ブランドのナラティブ設計者だ。

● 2. 「乃木坂はこういうグループ」という“共通認識”を作った

乃木坂の魅力は、清楚・控えめ・努力家・仲の良さ――といったイメージで語られることが多い。
だが、これらは自然発生ではない。
バナナマンが番組を通じて “乃木坂の文法” を作り、ファンと共有してきた結果だ。

この“文法”があるからこそ、楽曲やパフォーマンスの評価が安定し、紅白のような大舞台でも「乃木坂らしさ」が揺らがない。

■ 櫻坂46が抱える“語りの不在”

一方、櫻坂46は実力も楽曲も強い。
Spotifyでも海外人気が高く、パフォーマンスの評価も高い。
だが、語りの翻訳者が不在 という構造的弱点がある。

  • 欅坂時代からの“物語の断絶”
  • MCが固定されず、ナラティブが積み上がらない
  • メンバーの個性が外部に伝わりにくい

結果として、紅白のような“文脈が重視される場”では不利になる。

櫻坂は「作品としての強さ」はあるが、「物語としての連続性」が弱い。
これはSpotifyの数字では見えないが、テレビや一般層への浸透では大きく影響する。

■ AKB大復活とカワラボ勢の躍進は“語りの再構築”

AKB48は2024年に再び勢いを取り戻した。
その背景には、YouTubeやSNSでの“語り直し”がある。

  • メンバー自身が物語を発信
  • ファンが編集し、拡散し、再文脈化
  • 「AKBってこういうグループだよね」が再構築された

カワラボ勢も同じだ。
彼女たちは最初から “語りの設計” を前提に活動している。
だからSpotifyでも強く、紅白でも存在感を示した。

■ 結論:乃木坂の強さは「バナナマンが作った語りの構造」

紅白での明暗は、単なる人気の上下ではない。
もっと深い、構造的な差がある。

  • 乃木坂:バナナマンによる“語りの土台”が10年以上積み上がっている
  • 櫻坂:作品は強いが、語りの翻訳者が不在
  • AKB:語りの再構築に成功
  • カワラボ勢:最初から語りを設計している

つまり、アイドルの成否は 「語りの構造を誰が担うか」 によって大きく左右される。

乃木坂が紅白で安定し続ける理由は、
楽曲やダンスだけではなく、
“バナナマンという語りのインフラ” を持っているからだ。

これはSpotifyの数字だけでは見えない、
しかし確実に存在する“構造的アドバンテージ”である。

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